所持・公表するだけで捕まるデカい数字がこの世の中にはあるらしい
デカい素数は暗号化の鍵を握るものなので不用意に持ってると、それだけで無断コピー防止技術の突破を禁じる、デジタルミレニアム著作権法(DMCA)違反で実刑になってしまうんだそうですよ? おもしろ~。
昔流行ったDVD。あれは違法なリッピングやコピーを防ぐためCSS方式でコンテンツにスクランブルをかけてました。DMCAが成立した翌1999年、これをデスクランブルするソフト「DeCSS」がヨン・レック・ヨハンセンさんの手によって発表され、アメリカ映画協会(MPAA)が配信元を訴えて勝訴。法廷から禁止命令がくだって、以後この暗号解読プログラムへのリンクや公表はすべてDMCA違反となります。
みんなこれに抗議してソースコードのTシャツやら詩をつくって公表したのですが、普通に公表したのでは刑事処罰されちゃいますよね? そこでフィル・カーモディさんが一計を案じ、(ある程度の知識があれば)その違法ソフトとまったく同じに解読を実行できる1,401桁の素数(掲載しませんよ!)を発見したのです。
いったい何をどう考えたらそういう発想が生まれてくるのか、あっぱれと言うほかないのですが、これが俗に言う「違法素数」、公表してはならない禁断の数字なのであります。いや~違法コピー草創期の歴史は活劇のようなロマンに満ち溢れていますなあ。
全文
http://www.gizmodo.jp/2016/05/illegal_to_possess_or_distribute_number.html
違法素数
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%95%E6%B3%95%E7%B4%A0%E6%95%B0
違法素数
2001年に発見された違法となるような情報やコンピュータプログラムを含む素数。違法数の一種。
この素数は、ある規則に従って変換すると、DVDのデジタル著作権管理を回避するプログラムとして実行可能であり、そのプログラムはアメリカ合衆国のデジタルミレニアム著作権法で違法とされている。